同棲を始めるにあたって、多くのカップルが悩むのが「家電をどこまでそろえるべきか」という点ではないでしょうか。
すべての家電を一度に買いそろえるのは現実的ではなく、生活スタイルに合わせて段階的に導入していくことが理想的です。
しかし「何が最初に必要で、何を後回しにできるのか」は、初めての同棲では判断がつきにくいもの。
この記事では、同棲生活における家電の優先順位をわかりやすく分類し、
初日に必要な家電から、生活に余裕ができたときに追加するプラスαのアイテムまで、具体的にご紹介します。
さらに、家電の費用を抑えるコツや、実際にどの家電がどのシーンで役立つのかも解説しています。
効率よく、無駄のない同棲準備をしたい方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
【記事のポイント】
- 同棲生活で家電をそろえる際の優先順位
- 初日から必要な家電と後回しにできる家電
- 家電の選び方や費用を抑えるための工夫
同棲に必要な家電の優先順位
初日に必要な家電
同棲をスタートする際、最初にそろえておくべき家電は限られています。
まずは生活に直結するものを優先的に選びましょう。
特に必要なのは以下の家電です。
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 電子レンジ(またはオーブンレンジ)
- 照明器具
- エアコン(または暖房器具)
これらは生活の基本である「食べる」「寝る」「清潔にする」を支える重要なアイテムです。
例えば冷蔵庫がなければ食材の保存ができず、外食に頼る生活になります。
洗濯機がないと衣類をこまめに洗えず、衛生面でも不便を感じやすくなるでしょう。
また、物件によってはエアコンや照明器具が備え付けられていないケースもあります。
その場合、事前に確認し、引っ越し当日から快適に過ごせるよう準備が必要です。
電子レンジやケトルなども、外食を減らし自炊を始めたいカップルにとっては欠かせません。
特に朝食や簡単な調理には活躍するため、優先的にそろえておくと安心です。
最低限の家電をそろえることで、初日から無理なく新生活をスタートできます。
最初からすべてを完璧にそろえる必要はなく、基本的な家電を優先しましょう。
後から揃えても問題ない家電
生活がある程度落ち着いた後に、段階的にそろえても問題ない家電も多くあります。
これらは必需品ではないものの、あるとより快適に過ごせる家電です。
以下のような家電が該当します。
- テレビ
- トースター
- 空気清浄機
- 掃除機(ハンディ型やロボット型など)
- コーヒーメーカー
例えばテレビは娯楽としては魅力的ですが、スマートフォンやタブレットがあれば当面は代用可能です。
また、トースターがなくても電子レンジである程度の調理は対応できます。
掃除機も、引っ越し直後はほうきやクイックルワイパーで代用できます。
その後、部屋の広さや掃除の頻度に応じて、最適なタイプを選んで導入すれば十分です。
このように、後からそろえる家電は「すぐに必要ではないが、あると生活が整うもの」と言えるでしょう。
一度にすべて購入すると予算を圧迫しがちです。
必要になってから、または家計に余裕ができたタイミングで少しずつ揃えていくことが現実的です。
あれば便利なプラスαの家電
暮らしに余裕が出てきたとき、追加で検討したいのが「プラスαの家電」です。
これらは生活の質を高めるもので、なくても生活できますが、あると非常に便利です。
代表的なアイテムは以下の通りです。
- 食洗機
- 衣類乾燥機
- 加湿器・除湿器
- コードレス掃除機
- スティック型アイロン
例えば、共働きで家事の時間を短縮したい場合は、食洗機や衣類乾燥機があると大きな助けになります。
また、乾燥や湿気に悩む季節には、加湿器や除湿器が体調管理にもつながります。
コードレス掃除機やスティックアイロンは、省スペースで取り回しが良く、忙しい日常の時短にも有効です。
一方で、これらはスペースや予算の都合上、導入に慎重になる必要があります。
同棲を始めてから必要性を感じたタイミングで選ぶことがポイントです。
実際に暮らしてみて「ここが不便だな」と感じた場面に応じて取り入れると失敗が少なくなります。
プラスαの家電は、生活スタイルや家事の分担に合わせてカスタマイズするのが理想的です。
家電を分類してリスト化
キッチンに必要な家電
同棲生活をスムーズに始めるために、キッチン周りの家電は優先的にそろえておきたい分野です。
食事の準備を自宅で行うことを想定するなら、基本的な調理家電は欠かせません。
主に必要とされる家電は以下の通りです。
- 冷蔵庫
- 電子レンジ(オーブンレンジ)
- 炊飯器
- 電気ケトルまたは電気ポット
- コンロ(設置がない物件の場合)
冷蔵庫は食材の保存に必要不可欠で、これがないと食費や食品ロスが増えてしまいます。
また、電子レンジは温めや簡単な調理が可能で、忙しい日常をサポートしてくれます。
炊飯器はご飯を炊くだけでなく、煮物やケーキ作りに使える多機能モデルもあります。
一方、トースターやミキサーなどは生活に余裕が出てからでも十分対応可能です。
物件によってはガスコンロやIHが設置されていない場合もあるため、契約前に確認が必要です。
また、キッチン家電はサイズや置き場所を考慮して選ぶと、収納や動線が乱れず快適に使えます。
省エネ性能や操作のしやすさも比較して、自分たちに合った家電を選びましょう。
リビング・寝室に必要な家電
くつろぎの空間であるリビングや寝室には、生活を快適に保つための家電が必要です。
ただし、ここでの優先順位は少し低めでも問題ありません。
主に挙げられる家電は次の通りです。
- エアコンまたは暖房・冷房器具
- 照明器具
- テレビ(またはモニター)
- 加湿器や空気清浄機
照明器具が備え付けられていない物件では、入居前に準備しておく必要があります。
特に寝室は暗いと安全面でも不安があるため、間接照明などを早めに取り入れると安心です。
テレビは娯楽として便利ですが、スマートフォンやパソコンがあれば必ずしも必要ではありません。
そのため、生活スタイルに応じて後から検討しても良いでしょう。
空気清浄機や加湿器は季節によって活躍する場面が異なります。
冬場は乾燥対策として、夏場は花粉やホコリの対策として使えるため、あれば快適さが増します。
家電を選ぶ際は、リモート操作や静音性、消費電力などにも注目すると、より過ごしやすい空間を作れます。
洗面・収納周りに必要な家電
毎日の生活で頻繁に使う洗面・収納周りの家電も、同棲生活を快適にするためには欠かせません。
ここでは身支度や家事を効率よく進めることを目的とした家電が中心になります。
代表的なアイテムは以下の通りです。
- 洗濯機
- ドライヤー
- アイロンまたは衣類スチーマー
- 電動歯ブラシ(必要に応じて)
- 小型の収納家電(シェーバー充電スタンドなど)
洗濯機は早い段階で用意したい家電のひとつです。
洗濯物の量が2人分になることで、コインランドリーに通う手間と費用がかかりやすくなります。
ドライヤーも毎日使う人が多いため、使いやすく風量のあるモデルを選ぶとストレスが減ります。
また、仕事でスーツを着る人にはアイロンや衣類スチーマーがあると便利です。
一方、収納家電は生活が整ってから導入するのがおすすめです。
シェーバー用のスタンドやコードレス収納ケースなどは、空間に合わせて選ぶと無駄がありません。
いずれも、使う頻度や生活リズムを考慮して必要な家電から導入していくのが賢い方法です。
家電の費用を抑える方法
お互いの持ち物を活用
同棲準備で家電の出費を抑えるには、すでに持っているアイテムを活用することが大切です。
2人それぞれが一人暮らしをしていた場合、家電が重複しているケースも多いでしょう。
以下のような家電は、共有して使える可能性があります。
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 電子レンジ
- 炊飯器
- 掃除機
一方で、サイズや年式によっては、新生活に適さない場合もあるため注意が必要です。
例えば、一人暮らし用の小型冷蔵庫では2人分の食材を保存するには容量が足りないことがあります。
また、古い洗濯機や電子レンジは省エネ性能が低く、結果的に電気代が高くなる場合もあります。
このようなときは、2台あるうち状態の良い方を選ぶ、もしくは売却・処分をして新たに買い替えるのも一つの選択肢です。
お互いに何を持っていて、何が使えるのかを事前にリストアップして話し合うと、購入の無駄を防げます。
生活に必要な家電すべてを一度に買いそろえるよりも、手持ちをうまく活用した方がコスト面でも賢い方法です。
家電量販店で比較して購入
家電を新しく購入する際は、複数の家電量販店を比較して検討することがポイントです。
同じ製品でも店舗ごとに価格やサービス内容が異なるため、比較を怠ると損をする可能性があります。
比較時に確認しておきたい点は以下の通りです。
- 商品の価格
- 配送・設置の対応有無と費用
- 保証内容や延長保証の有無
- ポイント還元率や特典の内容
多くの店舗では他店のチラシやウェブ価格を提示すれば値下げに応じてもらえることがあります。
そのため、事前に価格情報を調べてから訪問するのがおすすめです。
また、店舗によっては同時購入で割引が効く「まとめ買いキャンペーン」などを実施していることもあります。
一度に複数の家電を購入する場合、こうしたサービスを利用すれば総額を大きく抑えることが可能です。
時間が許せば、オンラインストアと実店舗の両方を比較し、納期やアフターサービスも含めて選ぶと失敗が少なくなります。
セット販売や型落ち品を検討
コストを抑えて家電をそろえるなら、セット販売や型落ち品を検討するのも有効な方法です。
新品でありながら価格が安く、内容次第では最新モデルよりもコストパフォーマンスが高いこともあります。
セット販売の主なメリットは以下の通りです。
- 冷蔵庫・電子レンジ・洗濯機などを一括購入できる
- デザインやサイズ感が統一されている
- 個別に買うより割引率が高いケースが多い
一方、型落ち商品は最新機能こそないものの、基本性能は十分なことが多く、普段使いには問題ありません。
展示品や在庫処分品として価格が下がっていることもあり、掘り出し物に出会えることもあります。
ただし、在庫数が少なかったり保証期間が短い場合があるため、購入前には条件をしっかり確認しましょう。
また、色やサイズに限りがあることもあるため、インテリアとの調和を優先したい方には不向きな場合もあります。
予算に限りがある中でも、機能性やデザインを妥協せずに家電をそろえたい人にとって、セット商品や型落ち品は賢い選択肢となります。
まとめ
同棲生活を始めるにあたって、家電の準備は重要なステップのひとつです。
すべてを一度にそろえるのではなく、優先順位をつけて段階的にそろえていくことが、費用を抑えつつ快適な生活を実現するコツです。
まずは「初日に必要な家電」として、以下の基本アイテムを優先的に準備しましょう。
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 電子レンジ
- 照明器具
- エアコンや暖房器具
これらは生活の土台となる「食べる・清潔にする・快適に過ごす」を支えるために不可欠です。
次に、「後から揃えても問題ない家電」として以下が挙げられます。
- テレビ
- トースター
- 掃除機
- 空気清浄機
- コーヒーメーカー
必要性や使用頻度に応じて、生活が落ち着いてから取り入れると無理なく導入できます。
最後に、「あれば便利なプラスαの家電」も検討してみましょう。
- 食洗機
- 衣類乾燥機
- 加湿器・除湿器
- スティックアイロン
家事の効率化や体調管理など、暮らしの質を高めるアイテムです。
また、費用面では「お互いの家電の活用」「家電量販店の比較」「セット販売や型落ち商品の利用」など、賢く選ぶ工夫が大切です。
同棲を機に、必要なものと不要なものを見極め、無理のない家電選びを心がけましょう。