これから家族で新生活を始めるにあたって、どれくらいの費用を用意しておけば安心なのか、気になるところです。
必要な家電は生活スタイルや家族構成によって異なるため、あらかじめ目安や内訳を知っておくことで、無駄な出費を防ぐことができます。
また、家電は一度に購入すると高額になりやすいため、予算の立て方や購入時の工夫も重要なポイントです。
本記事では、4人家族が揃えるべき家電の平均的な費用や、内訳ごとの価格、予算を抑えるための具体的な方法まで詳しくご紹介します。
「全部そろえたら一体いくらかかるの?」「最低限そろえるなら何が必要?」といった疑問をお持ちの方に向けて、わかりやすく丁寧に解説しています。
これからの暮らしを安心してスタートするために、ぜひ参考にしてください。
【記事のポイント】
- 4人家族が家電一式をそろえる際のおおよその費用目安
- 家族構成に応じた必要な家電
- 費用を抑えるための購入方法や工夫
家電一式でいくらかかる?4人家族の目安と内訳
家電購入の平均相場と価格帯
新築や引っ越しを機に家電を一式そろえる場合、4人家族ではおおよそ60万〜150万円が目安になります。
この金額の差は、購入する家電のグレードや数、そしてどこまでを「必要」とするかによって変動します。
具体的には、最低限必要な家電として以下のようなものが挙げられます。
- 冷蔵庫:約15万円前後
- 洗濯機:約10万円前後
- エアコン(LDK用+寝室用):計40万円前後
- テレビ:約8万円前後
- 電子レンジ・炊飯器・掃除機など:約10万円前後
これらを合計するだけでも、安価なモデルを選んだとしても60万円程度は必要になります。
一方で、全体を高機能モデルや最新家電で揃えると、150万円以上かかることも珍しくありません。
また、購入時期や購入方法(まとめ買い・セール時期など)によっては価格が前後します。
注意点としては、設置費用やリサイクル費用、カーテン・照明など見落としがちな周辺アイテムも予算に含める必要があることです。
このように、家電一式の費用は単純な本体価格だけでなく、付帯費用も含めて見積もることが重要です。
家族構成による必要家電の違い
家電選びは家族構成によって大きく変わります。
4人家族の場合、特に子どもが小さい家庭では、使用頻度や容量を重視する必要があります。
例えば冷蔵庫一つ取っても、単身用の容量ではすぐに収納不足になります。
以下のように、家族構成に応じた家電の選定が求められます。
- 冷蔵庫:400L以上のファミリータイプが一般的
- 洗濯機:週に何度も洗濯が必要なため、8kg以上の容量が推奨されます
- エアコン:LDK用とは別に、子ども部屋や寝室用も必要となるため台数が増えます
また、赤ちゃんがいる家庭では空気清浄機や加湿器も必要になることがあります。
逆に、夫婦2人だけの家庭であれば、これほどの容量や台数は不要なケースも多いです。
このように、家族の人数やライフスタイルに合った家電選びをすることで、無駄な出費を抑えることができます。
とくに子育て家庭では、多少高くても機能性や容量を重視することで、日々のストレスが軽減されるという側面も見逃せません。
家電選びで予算を抑えるポイント
家電一式を揃える際、少しの工夫で出費を大きく抑えることが可能です。
主なポイントは以下の3つです。
- 一括購入割引やポイント還元を活用する
- 型落ちモデルやアウトレット品を検討する
- 必要なものだけをリストアップして優先順位をつける
まず、量販店などでは複数の家電を同時に購入すると値引き交渉がしやすくなります。
さらに、購入金額に応じたポイント還元がある場合は、それを使って後日別の家電を実質無料で購入することも可能です。
次に、最新モデルでなくても機能が十分な「型落ち品」や、箱にキズがあるだけのアウトレット家電は、コストを大幅に抑えられます。
そして最も重要なのは、「今本当に必要な家電」を見極めて優先順位を決めることです。
とりあえず全部そろえようとせず、使えるものは一時的に実家から借りる・後から買い足すなどの柔軟な考え方が有効です。
予算オーバーを防ぐためには、事前の下調べと計画が欠かせません。
必要な家電と平均価格の目安
生活家電(冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ)
生活家電の中でも冷蔵庫・洗濯機・電子レンジは、日々の暮らしに欠かせない必需品です。4人家族の場合、容量や機能面でも一定以上のスペックが求められます。
例えば冷蔵庫は、400L以上の大容量タイプが目安です。特に共働き家庭では、週末まとめ買いの食材をしっかり保存できるサイズが必要になります。
洗濯機については、8kg以上のドラム式または縦型タイプが一般的です。乾燥機能付きのものを選べば、天候に左右されずに洗濯物を片付けられるというメリットもあります。
電子レンジはオーブン機能やスチーム機能付きのものがあると、料理の幅が広がります。小さなお子様がいる家庭では、離乳食作りにも役立つため便利です。
各家電のおおよその価格帯は以下の通りです。
- 冷蔵庫:15万円前後(400L〜クラス)
- 洗濯機:10万円前後(乾燥機能付きは15万円以上)
- 電子レンジ:2万〜5万円程度
これらを合計すると、30万円程度の予算が必要です。
ただし、容量や機能を重視するあまり予算オーバーにならないよう、必要性を整理した上での選定が求められます。
季節家電(エアコン・空気清浄機など)
季節家電は、暮らす地域や家の間取りによって必要台数や性能が大きく異なります。特にエアコンは、設置場所や対応畳数によって価格差が出やすい家電です。
LDKに設置するエアコンは14〜20畳対応の高出力タイプが多く、1台あたりの費用は約25万〜30万円となります。寝室や子ども部屋などに設置する小型タイプも含めると、全体で2〜3台が一般的です。
空気清浄機は、特に花粉症や小さな子どもがいる家庭で重宝されます。加湿機能付きのモデルや、フィルター性能が高いものを選ぶ傾向がありますが、こちらは1台あたり2万〜5万円程度が相場です。
費用面の目安としては以下の通りです。
- エアコン(LDK用):約28万円
- エアコン(個室用×2台):約24万円
- 空気清浄機×2台:5万〜10万円
合計でおおよそ60万円程度を見込んでおくと安心です。
なお、設置には追加で工事費が発生するため、見積もりの際は本体価格と工事費を分けて確認することがポイントになります。
便利家電と設置工事費
便利家電には、生活の質を高めるアイテムが多く含まれます。必ずしも生活に不可欠というわけではありませんが、あると非常に役立つ製品が多いのが特徴です。
たとえばコードレス掃除機やロボット掃除機は、子育てや共働きで時間がない家庭にとって、掃除の手間を大幅に減らせる存在です。
また、炊飯器も機能によって差があり、保温・早炊き・多機能炊飯が可能なタイプでは、価格が3万〜10万円前後になります。
さらに、シーリングライト、照明の調光機能付きモデル、ドライヤー、体重計なども揃えると、予想以上に費用がかさむことがあります。
設置工事費についても見逃せません。特に以下のような家電では追加工事費が必要です。
- エアコン取付工事:1台あたり1万5千〜3万円程度
- アンテナ工事や壁掛けテレビの設置:1万〜5万円程度
- 照明・カーテンレールの設置:数千〜数万円
これらの工事費を合計すると、10万〜15万円ほどになることもあります。
便利家電を選ぶ際は「価格に見合う価値があるか」を判断し、初期費用と維持費のバランスを意識することが大切です。
家電の賢い購入方法と費用節約術
セット購入やポイント還元を活用
家電を一式そろえる際、セット購入やポイント還元を活用することで、予算を効果的に節約できます。特に量販店や通販サイトでは、まとめ買いによる割引や、購入金額に応じたポイント付与が一般的です。
例えば、冷蔵庫・洗濯機・テレビなどの大型家電を同時に購入する場合、それぞれを単品で買うよりも総額で数万円安くなることがあります。
また、以下のようなポイントサービスが用意されていることもあります。
- 家電合計金額の5〜10%がポイント還元
- 期間限定でポイント増量キャンペーンが実施される
- ポイントを使って次回購入品を実質無料で手に入れることができる
このように、支払い総額に還元される金額を含めて考えることで、実質的な出費を抑えることが可能です。
ただし、注意点としてはポイントの有効期限がある点や、工事費・配送料などにはポイントが使えないケースもある点です。
さらに、セット割は購入する店舗やタイミングによって内容が異なるため、複数の店舗で比較することが大切です。
お得に家電を揃えたいなら、価格だけでなく購入条件にも注目してみてください。
必要な家電を事前にリスト化
家電を購入する際は、まず必要なものを事前にリストアップすることが非常に効果的です。これにより、不要な出費を防ぎ、優先順位に基づいた計画的な買い物が可能になります。
新生活における家電は数が多いため、「何が必要で」「何が今は不要か」を明確にすることがカギになります。
例えば、以下のように分類してリスト化すると整理しやすくなります。
- 絶対に必要な家電:冷蔵庫、洗濯機、エアコンなど
- あったら便利な家電:電子レンジ、掃除機、炊飯器など
- 時間を見て検討する家電:加湿器、ロボット掃除機など
このようにカテゴリー分けすることで、購入の優先順位が明確になります。
前述の通り、必要最低限の家電からスタートし、余裕が出てきた段階で徐々に買い足すという方法も有効です。
また、リストは紙やスマホのメモ機能で簡単に作成でき、家電量販店での相談や比較検討の際にも役立ちます。
見落としや重複購入を避けるためにも、事前のリスト化は習慣にしたい工程です。
中古や型落ちモデルの活用も検討
予算をできるだけ抑えたいと考えるなら、中古品や型落ちモデルの活用も一つの選択肢になります。
特に型落ちモデルは、最新機種とほぼ変わらない機能を備えながら、価格が2〜3割以上安くなるケースも多く、コストパフォーマンスに優れています。
以下のような特徴があります。
- 昨年モデルなどの型落ちは性能が安定しており安心感がある
- メーカー保証が付く場合も多く、新品同様の対応を受けられる
- デザインやサイズにこだわりすぎなければ選択肢が広がる
一方で、中古品を選ぶ場合は状態確認が重要になります。
使用年数、動作確認、保証の有無などを事前にチェックしておくことで、購入後のトラブルを防げます。
また、リサイクルショップやフリマアプリではお得な価格で販売されている反面、搬入・設置・アフターケアが自己責任になる点も意識しておく必要があります。
このように、新品にこだわらない選択肢を取り入れることで、限られた予算内でも必要な家電を揃えることができます。
まとめ
4人家族が新築や引っ越しを機に家電を一式そろえる場合、全体の費用は60万円〜150万円程度が目安となります。
価格の差は、選ぶ家電のグレードや機能、購入方法によって大きく変わってきます。
基本的な内訳は以下の通りです。
- 生活家電(冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ):約30万円前後
- 季節家電(エアコン・空気清浄機など):約60万円前後
- 便利家電や設置工事費:10万〜15万円
これに加え、必要に応じて照明・カーテン・調理器具などの周辺アイテムの費用も考慮しておく必要があります。
費用を抑える工夫としては、次のようなポイントが効果的です。
- セット購入やポイント還元の活用
- 中古品や型落ちモデルの検討
- 必要な家電をリストアップし優先順位を決める
家族構成や生活スタイルに合った家電を見極めることが、無駄な出費を抑えつつ快適な生活を始めるための第一歩です。