ソファーの処分やリメイクを考えたとき、「スプリングってどうやって外すの?」と悩んだことはありませんか?
実は、ソファーの中にあるスプリングは、種類によって構造も外し方も異なります。
波形のものやコイル状のものなど、見た目も取り付け方もさまざまです。
そのため、正しい知識と道具がないと、無理に外そうとしてケガをしたり、ソファ自体を傷つけてしまう可能性もあります。
この記事では、ソファーのスプリングの種類や見分け方、安全な外し方から、外れにくい金具の対処法、必要な道具、さらに解体後の処分方法や再利用のアイデアまで詳しく解説しています。
自分の手でソファを解体したい人、安全に処分したい人にとって役立つ情報を、わかりやすく丁寧にまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。

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【記事のポイント】
- スプリングの種類
- 安全にスプリングを外す手順
- 解体後の処分・再利用の方法
【ソファー】スプリングの外し方
スプリングの種類
ソファーのスプリングには主に3種類あり、それぞれ形状や構造が異なります。解体前にスプリングのタイプを見極めることが、スムーズな作業につながります。
まずは「波形スプリング(Sバネ)」です。これは波のように曲がった細長いバネで、座面や背もたれの裏側に並んで設置されています。薄くて平たい形をしており、複数本を横方向に張るのが特徴です。座るとしなる感覚があり、多くの一般家庭用ソファに使われています。
次に「コイルスプリング(うず巻き型)」があります。これは円柱状のバネで、上下に伸縮する構造です。見た目はベッドのスプリングと似ており、ソファ内部に縦に配置されています。高級ソファや座り心地重視の製品に多く採用されています。
最後は「ポケットコイル」です。これは小さなコイルが一つずつ布の袋に包まれて独立しているタイプです。衝撃を吸収しやすく、体圧分散に優れた構造ですが、分解する際には一つひとつ袋から取り出す必要があるため手間がかかります。
それぞれのスプリングを見分ける際は、ソファの裏側をカッターなどで切り開き、内部構造を目視で確認してください。形状や配置から判断できるため、事前に画像などを確認しておくと安心です。
必要な道具
ソファーのスプリングを安全に外すためには、いくつかの工具や安全対策グッズを用意しておく必要があります。
準備しておきたい主な道具は以下のとおりです。
- カッターナイフまたはハサミ
- 番線カッターまたはボルトカッター
- マイナスドライバーまたはバール
- 軍手とマスク
カッターやハサミは、ソファの布地を開く際に使用します。特に底面に布が貼られている場合、それを切らないとスプリングにアクセスできません。
番線カッターやボルトカッターは、スプリングの切断に必要です。波形バネは金具でしっかり固定されていることが多いため、力のある工具を使うと効率的です。
また、バールやマイナスドライバーとハンマーを組み合わせることで、頑丈に留められている金具をこじ開けることができます。特にドライバーは細かい部分の作業にも便利です。
作業時には、軍手を使って手を保護し、マスクでホコリを防ぐことが大切です。ソファの内部は綿ぼこりやゴミが多く含まれており、不快に感じることがあります。
なお、作業スペースはできるだけ広く確保しておきましょう。屋内で行う場合は、床を養生シートなどで保護しておくと安心です。
安全に取り外す基本手順
ソファーのスプリングを安全に取り外すには、順を追った作業と正しい工具の使用が不可欠です。無理に引っ張るとケガをする恐れがあるため、慎重に進めましょう。
まず最初に行うのは、ソファを裏返す作業です。作業しやすいようにソファを水平に置き、裏面の布をカッターで切り開きます。このとき、内部のクッション材を傷つけないよう注意してください。
次に、露出したスプリングの種類を確認します。波形スプリングであれば、金具で留められている部分をマイナスドライバーでこじ開けるか、番線カッターで切断して取り外します。コイルスプリングの場合は、根本の接続部からカットしていくのが基本です。
作業中は以下の点に注意してください。
- 手元が狂いやすいので、片手でパーツを固定しながら工具を使う
- 金属パーツの反動でケガをしないよう、目元や手を保護する
- バネの張力がかかっている状態で外そうとしない
一度にすべてのスプリングを外すのではなく、1本ずつ丁寧に取り外していくことが重要です。特にバネの戻りによってパーツが飛ぶこともあるため、顔や体を近づけすぎないようにしてください。
こうした基本的な手順を守ることで、安全かつ効率よくスプリングを取り外すことができます。
スプリングが外せない時の対処法
強力な固定金具の外し方
ソファーのスプリングが金具で強固に固定されている場合、無理に力を加えると工具の破損やケガにつながる恐れがあります。適切な方法で慎重に外すことが重要です。
このようなケースでは、まず金具の構造をよく観察してください。多くの場合、スプリングはU字型のクリップやかしめ金具でソファのフレームに固定されています。力任せに引っ張ってもびくともしないことがあるため、効率的な外し方を知っておく必要があります。
おすすめの手順は以下の通りです。
- 可能であれば、マイナスドライバーの先を金具とフレームの隙間に差し込み、てこの原理で少しずつ持ち上げる
- 持ち上がらない場合は、金具の端を狙って金属用ニッパーやボルトカッターで切断する
- 切断が難しいときは、小型のバールを差し込み、ハンマーで軽く叩きながら外す
これらの方法でも外れない場合は、工具のサイズや角度を変えて再挑戦してください。特にソファの製造年や構造によっては、非常に頑丈な工法が使われていることがあります。
ただし、作業中に金属片が飛ぶこともあるため、必ず保護メガネと軍手を着用し、安全第一で作業を行ってください。
バールやドライバーを使う方法
ソファーのスプリングを固定している金具は、比較的硬く、手で簡単に外すことはできません。このようなときに活躍するのが、バールやマイナスドライバーといったてこ作用を活かす工具です。
バールを使う際は、まずバネの接合部付近に差し込み口があるかを確認します。隙間があれば、そこにバールの先端を挿入し、持ち上げるようにして力を加えます。特に金属製フレームとの接点部分は外れにくいため、ゆっくりと角度を変えながら押し上げてください。
マイナスドライバーを使用する場合も同様に、てこの原理を意識して使うことがポイントです。
具体的な手順は以下の通りです。
- 固定金具の両端、または隙間にドライバーを差し込む
- ドライバーの柄を握り、反対側の手でゆっくりテコのように回す
- 外れない場合は、軽くハンマーでドライバーの背を叩くことで緩める
ただし、ドライバーを無理にこじ開けようとすると、先端が折れたり、手を滑らせてケガをする可能性があります。力を入れすぎないように注意し、焦らず作業しましょう。
こうした手動工具でも十分対応できる場合が多いため、電動工具が手元にない場合の対処法として覚えておくと便利です。
電動工具を使うときの注意点
電動工具を使えば、スプリングの切断や金具の取り外しが一気に効率化されますが、扱い方を誤ると事故につながることもあります。事前の確認と準備が非常に重要です。
まず最初に確認すべきは、工具の種類と状態です。ソファの分解には、電動ドライバーや電動ノコギリ、場合によってはグラインダーなどが使用されます。電動ノコギリを使う場合は、刃の種類が金属用であることを確認してください。
電動工具を使う前に行うべき準備は以下の通りです。
- 作業エリアに燃えやすい物を置かない
- 電源コードが作業の邪魔にならないように整理する
- ゴーグル・手袋・マスクを着用し、安全装備を整える
実際に作業を始める際は、強引に切断を始めるのではなく、まずゆっくりと接触させて振動や刃のブレがないか確認します。また、スプリングの反動で刃が跳ね返ることもあるため、しっかりと固定してから切断を行ってください。
こうした点を守ることで、電動工具を使った作業も安全に進めることができます。ただし、工具に不慣れな方は無理せず、手動工具や専門業者への依頼を検討するのもひとつの方法です。
スプリングの処分
各素材ごとの分別と処分方法
ソファを解体すると、複数の素材に分かれます。それぞれの素材は処分方法が異なるため、正しく分別することが大切です。自治体のルールを確認したうえで対応しましょう。
主に分別される素材は以下の3つです。
- スポンジ(クッション材)
- フレーム(鉄・木材)
- PPバンド(梱包用のバンド)
スポンジは、多くの自治体で「可燃ごみ」として処分できます。細かく切って指定のごみ袋に入れると収集対象になります。また、クッション材としての再利用も可能です。
鉄製のフレームは「不燃ごみ」または「資源ごみ」に分けられますが、大きさに制限があります。30cm角を超える金属部品は「粗大ごみ」となる場合が多いため、解体して小さくするか、事前に回収条件を確認してください。
木製のフレームも「可燃ごみ」として出せることが多いですが、長さや重量によっては粗大ごみに該当します。ノコギリなどで細かく分割すれば、一般ごみとしての処理も可能です。
PPバンドは自治体によって分類が異なります。ある地域では可燃ごみ、別の地域では不燃ごみに分類されているため、素材ごとの取り扱いガイドを事前に確認しましょう。
再利用やリサイクル
ソファを解体したあとは、その素材を捨てるだけでなく、再利用やリサイクルの可能性も考えてみましょう。素材ごとに異なる用途があり、無駄を減らすことにつながります。
例えば、スポンジ素材は柔らかいため、以下のような用途に再利用できます。
- 梱包時の緩衝材
- ペット用クッション
- 掃除道具の当て布や補助素材
このように加工しやすい素材は、家庭内でさまざまに活用できます。
木製フレームや板材は、DIYの材料としても人気があります。棚やスツールの部品、ガーデニング用の工作素材として活用可能です。表面を紙やすりで整えれば、見た目も美しくなります。
金属フレームやネジ、バネなどは、鉄スクラップとして資源回収業者に持ち込むと無料で引き取ってもらえることが多く、資源として再利用されます。
また、再利用が難しい場合は、素材ごとにリサイクル施設へ持ち込む方法もあります。地域のリサイクルセンターや清掃工場では、金属や木材を専門的に分別・再処理しているため、適切な形で資源化されます。
このように、ただ処分するだけでなく再利用やリサイクルを考えることで、環境にもやさしく経済的な選択が可能になります。
解体後のソファ本体の処分方法
スプリングや金属パーツを外したあと、残ったソファの本体部分についても適切に処分する必要があります。解体したことでかさばらなくなりますが、素材に応じた分別を忘れないようにしましょう。
ソファの本体には、主に以下のパーツが含まれます。
- 布カバーや合成皮革
- 木材やチップボードのフレーム
- 残留するクッション材
布や合成皮革は多くの場合、可燃ごみとして扱われます。ただし、一部の合成素材は高温焼却に対応していないこともあるため、事前に自治体の処分ルールを確認してください。
木材は長さや厚みによって処理方法が変わります。手のひらサイズまで解体できる場合は可燃ごみで出せますが、大型の板などは粗大ごみに該当することがあります。
残った部材が大きい場合や分別が難しい場合は、不用品回収業者に引き取ってもらう方法も選択肢のひとつです。複数の家具を一括で処分する際には費用対効果も高く、手間を減らせます。
また、自治体によってはリサイクルセンターへの持ち込みで無料または低料金で処分できるケースもあります。日時や受付条件が決まっている場合が多いため、事前の確認をおすすめします。
まとめ
ソファーのスプリングを外す作業は、正しい知識と道具を持っていれば、自宅でも安全かつ効率的に行うことができます。重要なのは、解体前にスプリングの種類を見極め、構造に合わせた方法で丁寧に作業することです。
手順としては、まずソファを裏返して内部構造を確認し、必要に応じて布地を切ってスプリングを露出させます。そのうえで、工具を使って一つずつ安全に外していきます。
準備しておきたい道具は以下の通りです。
- カッターやハサミ
- バールやマイナスドライバー
- ボルトカッターや番線カッター
- 軍手・マスク・ゴーグルなどの安全装備
スプリングが外れにくい場合でも、バールやドライバー、電動工具を使うことで対処できます。ただし、安全面には十分注意し、ケガや事故が起きないよう慎重に進めることが大切です。
解体後の素材は、適切に分別して処分しましょう。再利用やリサイクルできるパーツも多いため、無駄なく資源として活かす方法も検討してみてください。環境にも配慮しながら、賢くソファーを解体・処分することができます。

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