犬がトイレからおしっこをはみ出してしまう…そんな悩みを抱えていませんか？
特に室内飼いの家庭では、床やカーペットが汚れてしまうことが多く、掃除やにおい対策にも手間がかかりますよね。
「できれば手軽に、でもしっかり対策したい」
そんなときに注目したいのが、100均グッズを使ったトイレ囲いのDIYです。
この記事では、安価で実用的な囲いの作り方を詳しくご紹介します。
ワイヤーネット・プラダン・組み立てラックといった身近な素材を使って、誰でも簡単に始められる方法をまとめています。
また、安全性やサイズの工夫、設置のコツなど、失敗を防ぐためのポイントもあわせて解説しています。
初めてDIYに挑戦する方でも安心して読める内容になっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
愛犬が快適に過ごせるトイレ環境づくり、一緒に始めてみましょう。
【記事のポイント】
- 100均グッズを使った犬のトイレ囲いの作り方
- 安全性や耐久性を考慮した素材選びと加工のポイント
- トイレ失敗の原因と適切な対策方法
100均グッズで犬のトイレはみ出し防止対策
ワイヤーネットを使った囲いの作り方
ワイヤーネットは、100円ショップで簡単に手に入るうえ、犬用トイレの囲いとして非常に使いやすい素材です。金属製のため強度があり、囲いを自立させやすい点が大きなメリットです。
作り方としては、以下のような手順で進めます。
- ワイヤーネットを3枚〜4枚用意する（サイズは犬の大きさに合わせて選ぶ）
- ジョイントパーツまたは結束バンドで繋げて三方を囲う
- トイレトレーの周囲に設置し、必要であれば滑り止めシートを敷いて固定
ワイヤーネットは組み立てが簡単で、広げたり狭めたりと柔軟に対応できるため、犬の成長や行動パターンの変化にも対応できます。
ただし、網目に犬の爪や鼻先が引っかかる可能性があるので、間隔が狭いタイプを選ぶか、ネットの内側に保護材をつけるのがおすすめです。
また、結束バンドを使う場合は、余った部分をしっかりカットし、尖った先端をテープで覆っておくと安心です。
価格を抑えつつ、手軽に調整できる点から、初心者にもおすすめの方法です。
プラダンで作るシンプルなトイレ囲い
プラダン（プラスチックダンボール）は軽くて加工しやすく、犬用トイレ囲いとして非常に扱いやすい素材です。100均で購入できるうえ、水や汚れに強いのが特徴です。
まずはトイレトレーのサイズに合わせて、以下の4つのパーツを用意します。
- 背面用パネル1枚
- 側面用パネル2枚
- 出入口用パネル1枚（または開口）
カッターやハサミで簡単にカットできるので、サイズ調整も自由に行えます。四方を両面テープやクリップで留めれば、簡易的な囲いが完成します。
特に、プラダンは透け感がないため、視線を遮って犬が落ち着いて排泄しやすくなります。トイレ中に人の目を気にするタイプの犬には効果的です。
一方で、軽量すぎて倒れやすい点は注意が必要です。犬がぶつかっても倒れにくいよう、四隅に補強パーツを入れたり、床に滑り止めを敷いて安定させましょう。
デザインはシンプルですが、清潔に保ちやすく、コストも抑えられるため、実用性重視の方にぴったりです。
組み立てラックでおしゃれに仕上げる方法
組み立てラックを使った犬のトイレ囲いは、見た目のスッキリ感があり、インテリアにもなじみやすいのが魅力です。100均で購入できるプラスチック製のラックは、パーツがあらかじめ決まっているため、DIY初心者にも扱いやすい素材といえます。
この方法では、以下のステップで囲いを作成します。
- ラックのフレームパーツを必要な数購入する
- トイレトレーのサイズに合わせてパネルを組み立てる
- 入口部分はくり抜くか、パネルを一部外して出入り口を確保
組み立てには専用のジョイントパーツを使用するか、見た目を重視するなら透明の結束バンドで固定するのが良いでしょう。
おしゃれな囲いを作りたい方には特におすすめですが、素材が硬いため、加工がしづらいという面もあります。また、犬がかじって破損しないように、かじり癖のある犬には不向きな場合もあります。
それでも、洗いやすく、水に強い素材が多いため、掃除のしやすさは抜群です。
インテリアとの調和を大切にしたい飼い主さんにとっては、見た目と実用性のバランスが取れた選択肢といえるでしょう。
トイレの囲いを作る際に気をつけたいこと
安全性と耐久性を考慮した素材選び
犬のトイレ囲いを手作りする際には、素材の選定が非常に重要です。見た目や価格だけで選ぶと、思わぬトラブルにつながる可能性があります。
まず、囲いに向いている素材には以下のようなものがあります。
- プラスチック段ボール（プラダン）：軽量で水に強く、手入れがしやすい
- ワイヤーネット：通気性が良く、組み立てが簡単
- 樹脂製のラック素材：耐久性があり、見た目もスマート
これらの素材はいずれも100円ショップで手に入り、扱いやすさと清掃のしやすさを兼ね備えています。
ただし、木材や布などの吸水性が高い素材は、衛生面で問題が生じやすいため注意が必要です。汚れやすく、ニオイが染みつくリスクがあるため、定期的なメンテナンスが難しい場合は避けた方が無難です。
また、囲いを長く使うには、湿気や尿に強く、犬がぶつかっても壊れにくい耐久性のある素材を選ぶことが大切です。
このように、見た目やコストだけでなく、安全性と長持ちする素材かどうかを基準にすることが、囲い作りの第一歩になります。
犬がケガしないように加工するポイント
DIYで犬のトイレ囲いを作るときは、必ず安全性を確認しながら作業することが大切です。素材が硬すぎたり、角が鋭利だったりすると、犬がケガをしてしまう恐れがあります。
主な注意点は以下の通りです。
- カット面や角は丸く加工し、テープなどで保護する
- 結束バンドの余り部分はしっかりカットし、尖った部分を覆う
- ネジやジョイントパーツが外れやすい場合は補強をする
ワイヤーネットやプラダンなど、手軽に使える素材は便利ですが、加工の際に手を抜いてしまうと、犬の口や足に傷をつけてしまうリスクがあります。
特に注意したいのは、犬が舐めたり噛んだりする可能性のある部分です。見た目では大丈夫そうでも、犬が興味を示してしまうことがあるため、仕上げに目を配ることが必要です。
また、作った後は一度飼い主自身で全体を触り、尖った箇所や引っかかる部分がないか確認してから使用しましょう。
安全性を優先することで、犬にとってもストレスの少ない快適なトイレ環境が整います。
囲いのサイズと配置で失敗を防ぐコツ
トイレ囲いを設置する際は、サイズや配置が犬にとって適切であるかを確認することが重要です。サイズが小さいとオシッコがはみ出しやすく、大きすぎると無駄なスペースが生じてしまいます。
サイズ決定のポイントは以下です。
- 犬が中で方向転換できる広さを確保する
- 犬種に応じたトイレトレーやペットシーツの大きさに合わせる
- 足を上げて排泄するタイプの犬は高さも考慮する
また、トイレの位置も失敗を防ぐための大きな要素になります。落ち着いて排泄できるよう、できるだけ静かで人通りの少ない場所に設置しましょう。リビングの一角でも、壁際などの視線が遮られる位置が望ましいです。
囲いの出入口も重要です。段差を避け、犬が無理なく出入りできる構造にすることが、使いやすさにつながります。
このように、サイズや配置の工夫によって、犬が自然にトイレを覚えやすくなり、はみ出しのリスクを減らすことができます。初期設計を丁寧に行うことが、長期的な快適さにつながると言えるでしょう。
犬がトイレを失敗する原因と見直し方
トイレのサイズや設置場所の見直し
犬のトイレの失敗が続くときは、まずトイレのサイズや設置場所が適切かどうかを確認することが大切です。犬が正しい位置で排泄できないのは、環境が原因であることも多くあります。
サイズに関しては、以下のような基準があります。
- 小型犬：最低でも40cm×60cmのトイレシート
- 中型犬以上：60cm×80cm以上のスペースが理想
- 胴が長い犬種（ダックスフンドやコーギーなど）：やや大きめのシートを使用
狭すぎるトイレでは、犬がシートの中央に体を乗せても、後ろ足やしっぽがトレーからはみ出すことがあります。結果的に排尿が外れてしまうことにつながるのです。
設置場所も重要な要素です。次のポイントを参考にしてください。
- 静かで人通りの少ない場所
- エアコンの風や直射日光が当たらない場所
- 寝床や食事スペースからは少し離れた場所
このような環境にすることで、犬がリラックスして排泄できるようになります。
場合によっては、囲いを付けることで犬がトイレの範囲を明確に理解できるようになり、失敗の頻度が減ることもあります。
トイレの失敗を叱る前に、まずは環境を見直してみましょう。
健康状態の確認と獣医への相談
トイレの失敗が突然増えた場合や、頻度が高すぎると感じる場合は、健康状態の異変を疑ってみる必要があります。単なるしつけの問題ではなく、病気が原因となっていることもあるためです。
以下のような症状が見られる場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
- 排尿回数が急に増えた
- トイレに長くこもるが尿が出ていない
- おしっこの色やニオイがいつもと違う
- トイレ以外の場所で粗相を繰り返す
これらは、膀胱炎や尿路結石といった泌尿器系の病気が関係している可能性があります。また、老犬になると筋力が衰え、トイレまで間に合わなくなるケースもあります。
こうした場合、無理にトレーニングを繰り返すよりも、まずは原因を突き止めることが優先です。病気による排泄トラブルを見逃してしまうと、犬にとってもつらい状況が続いてしまいます。
定期的な健康チェックと、少しでも異変を感じたときの早めの受診が、犬の快適な生活につながります。
トイレ失敗時の正しい対応方法
犬がトイレに失敗したときの対応には、飼い主の姿勢が大きく関わってきます。間違った対処をすると、犬がさらに混乱してしまい、トイレの失敗が続いてしまうこともあります。
対応のポイントは以下の通りです。
- 失敗しても叱らない
- 淡々と片付けて、感情を見せない
- 匂いが残らないよう丁寧に掃除する
特に注意すべきなのは、失敗に対して声を荒らげたり、体罰を与えることです。犬は「排泄そのものが悪い」と誤解し、排泄を我慢するようになってしまいます。これが続くと膀胱炎などの健康被害にもつながりかねません。
掃除の際は、以下の方法が効果的です。
- 雑巾でしっかり拭き取る
- 重曹をふりかけて5分ほど置く
- 水と酢を混ぜたスプレーを使って消臭する
これにより、再び同じ場所で排泄してしまう「マーキング」を防止できます。
失敗した場合は、正しい場所でできたときにしっかりと褒めることが大切です。成功体験を積み重ねることで、犬も自然と正しい場所を覚えるようになります。
まとめ
犬のトイレではみ出しを防ぐためには、環境づくりと飼い主の工夫が大きなカギとなります。特に、100均で手に入るグッズを活用すれば、コストを抑えながらも実用的で快適なトイレ囲いを手作りすることが可能です。
以下のような方法が効果的です。
- ワイヤーネットを使えば自由に形を調整でき、初心者でも簡単に設置可能
- プラダンは視線を遮り、落ち着いて排泄できる環境をつくれる
- 組み立てラックはインテリア性を重視したい方におすすめ
また、安全性や耐久性を考慮した素材選び、ケガを防ぐための加工、適切なサイズと設置場所の確認も欠かせません。さらに、犬の健康状態や行動の変化にも注目し、必要であれば獣医に相談することが大切です。
トイレの失敗があっても叱らず、清潔を保ちつつ正しいトレーニングを続けることで、愛犬にとって快適で安心できるトイレ環境を整えることができます。手作りだからこそ、愛犬にぴったりの空間がつくれる点も大きな魅力です。