犬同士が仲良くしているかどうか、見分けられたらいいのにと思ったことはありませんか?
散歩中やドッグランでのふれあいの中で、「うちの子はちゃんと友達ができているのかな」と不安になる飼い主さんも多いはずです。
本記事では、犬同士が見せる仲良しのサインや、関係を深めるために飼い主ができることについて詳しく解説します。
愛犬が他の犬とどんなふうにコミュニケーションを取っているのか、その行動の意味を理解することで、より良い犬同士の関係をサポートできるようになります。
また、犬が仲良しになると見られる行動や、逆に注意が必要なしぐさについても具体的に紹介しています。
初対面の場面で気をつけたいことや、環境づくりの工夫など、飼い主が知っておくべきポイントをわかりやすくまとめました。
実践に活かせる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
【記事のポイント】
- 犬同士が仲良しなときに見せる具体的なしぐさや行動
- 仲良しになるために飼い主が意識すべき接し方や環境づくり
- 信頼関係が深まった犬同士に見られる変化や日常の様子
犬同士の仲良しサインとは?
顔を舐めるなどの愛情表現
犬同士が仲良しであることを示す代表的な行動の一つが、相手の顔を舐めるしぐさです。これは単なる習慣ではなく、信頼や親しみの感情を表す明確なサインです。
顔を舐める行動には、相手への服従や安心感を伝える意味があり、特に関係性が良好な相手に対して見せることが多いです。相手の犬がその行動を嫌がらずに受け入れている場合、両者の間にポジティブな関係が築かれていると考えられます。
具体的には以下のようなケースがあります。
- じゃれ合いの途中で顔をぺろぺろと舐める
- 挨拶の際に相手の鼻先や口元を舐める
- 落ち着いた状態でお互いに舐め合う
ただし、顔を舐める行動が過剰な場合、興奮状態やストレスによる行動である可能性もあります。そのため、状況や相手の反応を観察しながら見極めることが大切です。
顔を舐めることは、親犬と子犬の関係でもよく見られる行動であり、安心感や愛情の表現として自然に身についたものです。このように、犬の顔舐めは単なるしぐさではなく、心の距離を測るひとつのバロメーターとして活用できます。
お尻のにおいを嗅ぎ合う行動
犬同士がお尻のにおいを嗅ぎ合う行動は、仲良しのサインであると同時に、犬ならではの重要なコミュニケーション方法でもあります。人間にとっては少し奇妙に感じられるかもしれませんが、犬にとってはごく自然な挨拶の一種です。
お尻には「肛門腺」と呼ばれる分泌腺があり、ここから出るにおいには、その犬の性別、年齢、健康状態、食生活などさまざまな情報が含まれています。つまり、お尻を嗅ぐことで犬同士は相手を知り、信頼関係を築いていくのです。
具体的には以下のようなケースが多く見られます。
- はじめて会った犬同士が、落ち着いてお尻のにおいを確認する
- 嗅がれる側の犬が体を止め、においを嗅がせる態勢を取る
- 両者が緊張せず順番に嗅ぎ合う
一方で、急にお尻を嗅ごうとすると、相手が驚いたり嫌がることがあります。そのため、初対面の犬に対してはいきなり近づけず、徐々に距離を縮めることが重要です。
前述の通り、この行動がスムーズに行われるようであれば、犬同士の相性が良く、仲良くなれる可能性が高いと言えるでしょう。
一緒に遊ぶ・寄り添うしぐさ
犬同士が信頼関係を築けている場合、「一緒に遊ぶ」「寄り添う」といった行動が自然に見られるようになります。これは単に仲が良いことを示すだけでなく、精神的に安心できる相手である証とも言えるでしょう。
遊びのしぐさには次のような特徴があります。
- 追いかけっこを繰り返しながらも、相手に配慮した動きが見られる
- プロレスのようなじゃれ合いをしても、噛み加減に強弱がある
- お気に入りのおもちゃを一緒に使うことを許す
また、遊び終わった後や休憩中に、体をくっつけて横になる様子が見られる場合、これはお互いに安心感を持っている証拠です。信頼関係がないと、犬は自分のパーソナルスペースを他の犬に明け渡すことはほとんどありません。
ただし、体格差が大きい犬同士や、片方だけが興奮しすぎている場合は注意が必要です。どちらか一方がストレスを感じている場合、思わぬトラブルに発展することもあります。
このような行動を観察しながら、犬同士の相性や信頼の度合いを見極めることが、飼い主としての大切な役割です。
仲良しサインが出るための関係構築
初対面では距離を保つのが基本
犬同士を初めて会わせるときは、いきなり接触させるのではなく、適切な距離を保つことが大切です。これは、犬にとって他の犬との出会いが予測できない状況であるため、緊張や警戒心を和らげるための基本的な配慮です。
近づきすぎると、一方の犬が驚いてしまい、威嚇や攻撃的な反応を見せる場合もあります。逆に、距離があることで落ち着いて相手を観察でき、安心して交流を始めるきっかけになります。
具体的には以下のような対応が効果的です。
- 最初は3メートル程度の距離を目安にする
- 両方の犬が相手に関心を示してから少しずつ距離を縮める
- 緊張やストレスのサインが見られたらすぐに立ち止まる
このような段階を踏むことで、犬同士が安心して挨拶できる環境を整えることができます。無理に近づけることは、かえってトラブルを引き起こす原因になるため避けましょう。
犬の第一印象は非常に重要です。焦らず、互いのペースを尊重することが、良い関係を築くための第一歩となります。
飼い主がリードしすぎない配慮
犬同士が自然に関係を築くには、飼い主が過度にリードしすぎないことも重要です。つい愛犬を守りたい気持ちから行動をコントロールしたくなりますが、これが犬の自発的なコミュニケーションの妨げになることがあります。
特に、犬は人間の緊張や不安を敏感に察知します。飼い主が不安そうにリードを引っ張ったり、声を荒げたりすると、それが犬に伝わり、警戒心を高めてしまうのです。
以下のような行動を心がけるとよいでしょう。
- リードを緩めて、自然な動きを妨げないようにする
- 犬のしぐさや表情に注目し、必要以上に声をかけない
- 攻撃的な兆候がない限り、見守る姿勢を取る
もちろん、危険が迫っている場合にはすぐに介入する必要があります。しかし、それ以外の場面では、犬同士が自分たちで距離感を調整できるよう、飼い主は一歩引いた立場を意識することが大切です。
このように、リードをしすぎないことで犬本来のコミュニケーションが引き出され、より自然な関係構築が可能になります。
リラックスできる環境づくりが重要
犬同士が良好な関係を築くためには、環境が安心できるものであるかどうかが大きく影響します。周囲が騒がしかったり、スペースが狭すぎたりすると、犬は不安やストレスを感じてしまい、本来の行動が抑制されがちです。
例えば、人通りが多い場所や車の音が頻繁に聞こえる場所では、犬は集中しづらく、落ち着いて他の犬と接することができません。これを避けるためには、なるべく静かで広さに余裕のある場所を選ぶことが大切です。
次のような環境づくりが有効です。
- ドッグランや公園など、広くて見通しの良い場所を選ぶ
- 他の犬が少ない時間帯を選んで出会いの場にする
- 飼い主自身も落ち着いて行動し、安心感を与える
また、犬によっては新しい環境にすぐに慣れない場合もあります。その場合は、短時間から始めて徐々に慣れさせるとよいでしょう。
こうした配慮をすることで、犬がストレスなく相手と接することができ、自然と仲良しになるチャンスが増えていきます。リラックスした空間は、犬の本来の社交性を引き出すための土台となるのです。
仲良しになると見られる行動の変化
散歩や遊びを一緒に楽しむようになる
犬同士が仲良くなると、自然と一緒に行動する時間が増えていきます。中でも代表的な行動が「一緒に散歩を楽しむ」「遊びに夢中になる」といったシーンです。これは、相手といることに安心感や信頼を感じている証拠です。
散歩中にぴったりと並んで歩いたり、互いを気にしながら歩調を合わせている姿は、良好な関係性を築いていることを示します。また、ボール遊びや追いかけっこなどを自発的に行う場合も、相手を仲間として認識しているサインと言えます。
このような行動が見られる場面は以下の通りです。
- 散歩中にリードが絡まないほど自然に距離を取って歩いている
- 交互に追いかけっこをして遊んでいる
- 同じおもちゃで一緒に遊ぶ様子がある
ただし、一方だけが興奮しているようなときは要注意です。もう一方の犬が嫌がっているサインを出していないか、飼い主はしっかり観察する必要があります。
遊びや散歩は、犬にとって日常の中で最も重要な時間の一つです。この時間を共有できるようになることは、信頼と仲の良さの現れです。
ご飯やおもちゃの共有ができる
犬同士の関係が深まってくると、自分のテリトリーに属するものを他の犬と共有する行動が見られます。その代表例が「ご飯」や「おもちゃ」を一緒に使うことです。
これは、相手に対して敵意がないだけでなく、信頼していることの明確なサインです。犬は基本的に食べ物やお気に入りのおもちゃに対して強い執着を持っています。そのため、それらを分け合う行動は非常に貴重な行動といえます。
このような行動には以下のような特徴があります。
- 食事中に相手の存在を気にせず落ち着いている
- おもちゃを取り合わず、順番に使って遊んでいる
- 自分のおもちゃを持って相手の前に持っていく
一方で、食事やおもちゃをめぐるトラブルは、犬同士の関係が未熟な場合に起こりやすいです。無理に一緒に食べさせるなどの行動は控え、自然と共有できるようになるまで見守る姿勢が必要です。
このように、犬が大切にしているものを相手と共有する行動は、仲の良さを判断する大きな手がかりとなります。
一緒に休む・行動を共にする頻度が増す
犬同士が仲良くなると、遊びや食事だけでなく、リラックスした時間を一緒に過ごすようになります。その代表的な行動が「並んで休む」「常に近くにいる」といった習慣です。
これは、相手に対する安心感や信頼が十分にあることの表れであり、社会性が発達した関係で見られる自然な姿です。特に興奮していないときに距離を縮めて過ごす様子が見られれば、良好な関係が築けていると考えて良いでしょう。
以下のような行動が挙げられます。
- ソファやベッドの上で体をくっつけて寝ている
- お互いのそばで静かにくつろいでいる時間が長い
- 飼い主が移動するたびに、一緒に動くようになる
前述の通り、無理に近づけるのではなく、犬たちが自発的にそのような行動を取っているかどうかが重要です。無理やり隣に座らせるなどの行為は、逆効果になる可能性があります。
一緒に行動する頻度が自然と増えていれば、それは強い絆が形成されているサイン。お互いを「一緒にいるのが当たり前の存在」として認識している証拠です。
まとめ
犬同士が仲良しであるかどうかは、日常の行動やしぐさから見分けることができます。
特に注目すべきサインは以下の3つです。
- 顔を舐めるなどの愛情表現
- お尻のにおいを嗅ぎ合う行動
- 一緒に遊んだり寄り添ったりするしぐさ
これらの行動が自然に見られる場合、犬同士の間には信頼関係があり、安心して過ごせていることがわかります。
また、仲良しになるには環境づくりも重要です。
- 初対面では距離を保つ
- 飼い主がリードしすぎない
- 落ち着ける場所を選ぶ
このような配慮を通じて、犬たちの自然なコミュニケーションが促され、関係が深まっていきます。
さらに関係が深まると、
- 一緒に散歩や遊びを楽しむ
- ご飯やおもちゃを共有できる
- 行動を共にする頻度が増える
といった変化も見られるようになります。
犬同士の相性を見極めながら、無理をさせず、時間をかけて関係を築くことが大切です。
飼い主として、犬のしぐさや行動を丁寧に観察し、安心して過ごせるようサポートしてあげましょう。