冷蔵庫や洗濯機、エアコンなど、生活に必要な家電は意外と多く、すべてそろえるとなると大きな出費になります。
それだけに、できるだけ無駄を省きつつ、賢く揃えたいと考えるのは当然です。
この記事では、3人家族が新生活をスタートさせるために必要な家電の種類と、購入にかかる費用の相場をわかりやすくまとめました。
最低限必要な家電だけをそろえる場合の費用から、フルセットで買い替えた場合の予算感まで、実際の価格感をもとに解説しています。
さらに、費用を抑えるためのポイントや、今ある家電を活かす方法、まとめ買いによるお得な特典など、役立つ情報も盛り込んでいます。
「家電は何を基準に選べばいいのか分からない」「どこまで買い替えるべきか迷っている」という方にとって、判断材料になるはずです。
ぜひ最後まで読んで、新生活の家電選びに役立ててください。
【記事のポイント】
- 3人家族に必要な家電の種類と優先順位
- 家電一式をそろえる際の費用相場
- 費用を抑えるための工夫や購入方法
家電一式購入するといくらかかる？3人家族の相場
3人家族に必要な家電の種類とは？
3人家族が新生活を始める際に必要となる家電は、生活の基本を支えるものから、快適性を高めるアイテムまで幅広くあります。
まず、最低限そろえたい家電は以下の通りです。
- 冷蔵庫（300〜400Lクラス）
- 洗濯機（ドラム式または縦型）
- エアコン（LDK用と寝室用で2～3台）
- 電子レンジまたはオーブンレンジ
- 炊飯器
- 掃除機
これらは日常生活に不可欠なもので、3人家族でも容量や性能を十分に考慮する必要があります。
次に、暮らしをより便利にする家電として以下のようなアイテムも検討されるケースが多いです。
- 食洗機
- テレビ（40インチ以上が主流）
- 空気清浄機
- 照明器具（シーリングライトなど）
- ドライヤー
これらは生活の質を向上させるもので、子育て世帯や共働き家庭では特に重宝されます。
ただし、すべてを一度に買い揃える必要はありません。
今ある家電の状態や、引っ越し先の設備によって優先順位を決め、必要なものから選んでいくことが大切です。
特に、エアコンの台数や冷蔵庫のサイズは、間取りや生活スタイルによって変わるため、事前の確認が欠かせません。
最低限そろえる場合の費用目安
新居に引っ越すタイミングで最低限の家電だけをそろえる場合、費用は60万円前後を見込んでおくと安心です。
これは、以下のような主要家電を中心に構成された金額です。
- 冷蔵庫：約10～15万円
- 洗濯機：約5～10万円
- エアコン2台：約25万円（設置費込み）
- 電子レンジ：約2～5万円
- 炊飯器：約1～3万円
- 掃除機：約1～2万円
- 照明器具（4～5か所分）：約2～3万円
このように、必要最低限の家電だけでも、ある程度まとまった出費になります。
ただし、機能や容量を絞ってコスパの良いモデルを選ぶことで、さらに費用を抑えることも可能です。
例えば、洗濯機を縦型にする、電子レンジをシンプルな温め機能だけのタイプにするなどの工夫が有効です。
また、自治体によっては引越し・新生活支援として家電購入に関する補助制度がある場合もあります。
購入前に調べておくと、節約に役立つこともあるでしょう。
必要最低限の家電を厳選して選ぶことが、無駄な出費を防ぐコツです。
フルセットで買い替えた場合の予算感
3人家族が家電を一式すべて新しく買い替える場合、予算としてはおおよそ100万円〜150万円が目安です。
これは、生活に必要なすべての家電をフルセットで揃えた場合の例となります。
具体的な内容は以下の通りです。
- 冷蔵庫（4人家族対応）：15万円前後
- 洗濯機（ドラム式）：10〜20万円
- エアコン3台（リビング＋寝室2部屋）：30万円以上（設置費含む）
- テレビ（50インチ）：8万円前後
- 掃除機（コードレス）：2万円前後
- 電子レンジ・炊飯器：各3〜5万円
- カーテン、照明などの周辺アイテム：10万円程度
家電をすべて最新型や高性能モデルで統一すれば、さらに費用が上がる可能性もあります。
一方、まとめ買いによる割引や、ポイント還元をうまく利用することで、価格を抑えることも可能です。
家電量販店のコンシェルジュサービスやセット販売を活用すると、個別に買うよりお得になる場合があります。
ただ、まとめて買うと出費が一時的に大きくなるため、クレジットカードの分割払いや家電購入ローンを使う人も少なくありません。
購入時には設置費や保証料など、商品以外にかかる費用も忘れずに計算に入れる必要があります。
家電購入のポイントと費用を抑えるコツ
優先順位をつけて選ぶのが基本
家電を一式そろえる場合、すべてを一度に購入するのではなく、必要性に応じて優先順位をつけて選ぶことが重要です。
なぜなら、家電の種類によって生活への影響度が異なるからです。日常生活に直結するものを先に用意し、その後、余裕を見ながら買い足していく方法が現実的です。
まず最初に検討したいのは、生活に不可欠な家電です。
- 冷蔵庫（食材の保存）
- 洗濯機（衣類の衛生管理）
- エアコン（冷暖房）
- 照明器具（生活空間の明るさ）
これらが揃っていないと、基本的な生活に支障をきたす可能性があります。
次に、なくても困らないがあると便利な家電として以下が挙げられます。
- テレビ
- 掃除機（掃除道具で代用可能）
- 電子レンジやオーブンレンジ
さらに余裕がある場合は、
- 空気清浄機
- 食洗機
- ドライヤーや体重計
なども検討するとよいでしょう。
どれも必要そうに見えても、使用頻度や家族構成、ライフスタイルに応じて本当に必要か見極めることが無駄な出費を避けるカギになります。
予算オーバーを防ぐためにも、リストアップと優先順位づけを行いましょう。
今使っている家電を活用する方法
すべてを新品でそろえるのではなく、今ある家電を見直し、使えるものは継続して使うこともコスト削減には有効です。
家電の寿命や機能に問題がないのであれば、買い替える必要はありません。むしろ、状態が良い家電をそのまま使うことで、数十万円単位で予算を抑えることが可能です。
活用しやすい家電の例としては以下が挙げられます。
- 冷蔵庫（容量が足りていれば継続使用可能）
- 洗濯機（5年以内の購入で不具合がなければOK）
- テレビ（画質やサイズに不満がなければ十分）
一方で、注意が必要なポイントもあります。
- エアコンは設置環境が変わると再利用が難しい
- カーテンは新居の窓サイズに合わない可能性がある
- 調理家電はIHやガスの違いで使用できないこともある
このように、すべての家電がそのまま使えるとは限らないため、事前にサイズや規格を確認することが大切です。
買い替えが必要なものと、使い続けられるものを丁寧に仕分けることで、出費を最小限に抑えることができます。
まとめ買いで得られる割引や特典
家電を一式そろえる場合、まとめ買いによる割引や特典を活用することで、総額を大きく抑えることが可能です。
多くの家電量販店では、複数の家電を一度に購入する「セット買い」キャンペーンを実施しています。これにより、個別に購入するよりも大幅な値引きが受けられる場合があります。
例えば、以下のようなメリットがあります。
- 購入金額に応じた割引（例：10万円ごとに1万円引き）
- ポイント還元率アップ（通常より2倍～3倍のポイント付与）
- 無料設置・配送サービス付き
- 不要家電の無料引き取り
また、時期によっては決算セールや新生活応援キャンペーンが重なることもあり、さらにお得に購入できることも少なくありません。
ただし、必要のない家電まで「セット割だから」という理由で買ってしまうのは本末転倒です。あくまで必要な家電を選び、その中でまとめ買いの対象になるものを組み合わせることがポイントです。
さらに、事前に予算を伝えておくことで、店舗スタッフが条件に合った最適な提案をしてくれるケースもあります。
無理なくお得に家電をそろえるためには、まとめ買いの活用と同時に冷静な判断が求められます。
家電選びでよくある疑問
エアコンは何台必要？
3人家族で新築や引越し先に住む場合、エアコンは2～3台設置するケースが一般的です。
その内訳としては、リビングに1台、寝室に1台、そして必要に応じて子ども部屋やもう1部屋に1台というパターンが多く見られます。
リビングは家族が最も長く過ごす場所なので、14畳以上の広さに対応する大容量のエアコンが推奨されます。
寝室や個室の場合は6～8畳用の標準タイプで十分なケースが多いです。
設置台数を考える際は、以下のポイントに注目してください。
- 家の間取りと各部屋の広さ
- 断熱性や日当たり（暑さ・寒さの影響）
- 家族が部屋を同時に使う時間帯
例えば、オープンなリビングダイニングと隣接した和室を合わせて1台で冷暖房したい場合は、パワーのある1台でカバー可能です。
一方で、部屋ごとに使用する時間が違う場合は、個別に設置したほうが効率的です。
ただし、初期費用や電気代も無視できません。エアコン本体に加え、設置工事費も1台あたり2〜3万円かかるため、予算も含めて計画的に考えることが大切です。
洗濯機や冷蔵庫のサイズの選び方
家族の人数に合わせた洗濯機と冷蔵庫のサイズ選びは、日々の生活を快適にするための重要なポイントです。
まず洗濯機については、3人家族の場合、容量が7kg〜9kg程度のモデルが適しています。
これは1日1回の洗濯で家族全員の衣類をまとめて洗えるサイズ感です。特にお子さんがいる家庭では、予備の服や汚れ物が増えるため、やや大きめを選んでおくと安心です。
次に冷蔵庫ですが、3人家族であれば350L～450Lクラスが標準的な目安となります。
自炊が多い家庭では、冷蔵・冷凍の両方がしっかり入る容量が求められます。以下の点も考慮して選ぶのが理想です。
- まとめ買いや冷凍保存の頻度
- 野菜室やチルド室の使いやすさ
- 設置スペースと扉の開き方
設置場所の広さやドアの向きも重要な要素です。購入前に必ず採寸しておくことで、「サイズが合わない」といったトラブルを防げます。
なお、家電は10年以上使うことも多いため、少し余裕を持ったサイズ選びが後々の快適さにつながります。
家電の設置費用はどれくらいかかる？
家電を購入する際は、本体価格だけでなく設置費用も忘れずに計算しておく必要があります。
特に大型家電や専門工事が必要な機器は、設置にかかる費用が思った以上にかさむことがあります。以下に一般的な設置費用の目安をまとめました。
- エアコン（1台）：約15,000円～30,000円
- 洗濯機（ドラム式の場合）：約5,000円～10,000円
- 冷蔵庫：搬入設置で約3,000円～5,000円
- テレビ（壁掛け設置）：10,000円前後
- 照明（シーリングライト）：無料～3,000円
このほかに、古い家電の引き取り費用やリサイクル料金も別途必要になる場合があります。
また、設置が難しい間取りや、2階への搬入、大型商品によるクレーン搬入が必要なケースでは、追加費用が発生することもあります。
このように、家電の設置には思わぬコストが発生することがあるため、購入前に見積もりや内訳をしっかり確認しておくと安心です。
まとめ買いの際には、設置費用がセット価格に含まれていることもあるため、店員に事前に確認しておくとトラブルを避けられます。
まとめ
3人家族が新生活で必要となる家電を一式そろえる場合、予算は内容によって大きく異なります。
最低限の家電だけを購入する場合は、約60万円前後で収まるケースが一般的です。
一方で、フルセットをすべて買い替えると、100万円～150万円程度の費用を見込んでおく必要があります。
費用を抑えるためのポイントとしては、以下のような点が挙げられます。
- 優先順位をつけて、必要な家電から揃える
- 今使っている家電を見直し、使えるものは継続使用する
- 家電量販店などのまとめ買い割引や特典を活用する
- 設置費用やリサイクル料も含めて総額で把握しておく
また、エアコンの設置台数や洗濯機・冷蔵庫のサイズ選びも、生活スタイルや間取りに応じて適切に判断することが重要です。
すべてを一度に揃えるのではなく、段階的に購入することも選択肢のひとつです。
無理のない予算内で、快適な暮らしに必要な家電をしっかりと選んでいきましょう。