ソファーに嘔吐してしまい、どう掃除すればいいのか悩んでいませんか?
きっと不快な臭いや汚れに困っていることでしょう。しかもソファーは丸洗いが難しいため、正しい処理を知らないと臭いが残ったり、カビが発生したりする可能性もあります。
そこで本記事では、重曹を活用した効果的な掃除方法を、初めての方でも実践しやすいようにわかりやすくご紹介します。
嘔吐物の正しい処理手順から、重曹パウダーと重曹水の使い分け、さらには臭いを残さないための乾燥と仕上げのポイントまで、丁寧に解説していきます。
感染予防の観点からも重要な注意点がありますので、ぜひ最後まで読んで、ご自宅のソファーを清潔で快適な状態に戻す参考にしてください。

コツを知ればスッキリ臭いが消せますよ!
【記事のポイント】
- ソファーに嘔吐した時の重曹の使い方
- 嘔吐物の正しい掃除と衛生対策
- 臭いを残さず乾燥・消臭する方法
ソファーに嘔吐した時の重曹活用法
嘔吐物はすぐに取り除くのが基本
ソファーに嘔吐してしまった場合、まず最優先すべきは「すぐに嘔吐物を取り除くこと」です。時間が経つほど、汚れや臭いが繊維の奥に染み込み、完全に取り除くのが難しくなってしまいます。
嘔吐物には胃液や食べ物のカスなどが含まれており、酸性の成分がソファーの素材を傷める原因になります。また、臭いの元が残り続けることで、室内の空気全体にも不快感が広がります。
処理の手順としては以下の通りです。
- 手袋とマスクを着用し、衛生面に配慮する
- 嘔吐物をキッチンペーパーや古布などでやさしく取り除く
- 汚物は密閉できる袋に入れて速やかに廃棄する
このとき、強くこすってしまうと、繊維の奥に汚れが入り込みかえって悪化します。やさしく“すくい取る”イメージで対応することがポイントです。
さらに、感染症が疑われる場合は、使い捨てのエプロンやゴーグルも用意し、処理後は必ず手洗い・うがいを徹底してください。
嘔吐の処理は迅速さが鍵になります。見た目がきれいに見えても、見えない部分に菌や臭いが残ることがあるため、初動対応を怠らないようにしましょう。
重曹パウダーで臭いを中和・吸着
嘔吐の処理を終えた後も、ソファーに残る不快な臭いをどうするかが次の課題です。このようなときに役立つのが「重曹パウダー」です。重曹はアルカリ性の性質を持ち、酸性の胃液や腐敗臭を中和し、同時に臭い成分を吸着してくれる効果があります。
使い方はとても簡単です。
- 嘔吐した箇所が乾いていることを確認する
- 重曹の粉末を臭いが気になる部分にまんべんなく振りかける
- キッチンペーパーやいらない布で覆い、粉が飛ばないようにする
- 半日~1日放置したあと、掃除機でしっかり吸い取る
放置時間が長いほど、臭いの吸着効果は高くなります。ただし、湿った状態で行うと重曹が固まり、掃除機で取り除きにくくなるため、乾燥した状態で使うのが理想的です。
一方で、重曹を使ったあとは表面に白い粉が残ることがあります。掃除機で吸い取った後も、必要に応じて柔らかいブラシで払い落としましょう。
臭いの原因に直接アプローチできる重曹パウダーは、ソファーのように洗えない家具には特に重宝されます。
重曹水スプレーでしっかり仕上げ
重曹パウダーでの臭い取りを終えたら、仕上げとして重曹水スプレーを使うことで、さらに消臭・除菌効果を高めることができます。重曹水は繊維の隙間に入り込み、残った臭い成分までしっかりアプローチできます。
重曹水の作り方は次の通りです。
- 水500mlに対し、重曹小さじ1を混ぜる
- スプレーボトルに入れてよく振る
- 嘔吐跡の周辺に均等にスプレーする
スプレーは軽く湿る程度でOKです。濡れすぎると乾きにくく、カビの原因になることがあるため注意しましょう。
噴霧後は以下のように対応してください。
- キッチンペーパーで軽く押さえて水分を吸収する
- 窓を開けるなどしてしっかり換気を行う
- ソファー全体を風通しのよい場所で完全に乾かす
なお、重曹水は時間とともに劣化するため、作り置きせず、使用時に都度作るのが望ましいです。
また、重曹水には除菌効果もありますが、すべての菌やウイルスに対応できるわけではありません。ウイルス性の嘔吐が疑われる場合は、別途消毒用アルコールや次亜塩素酸系の消毒液の使用も検討すると安心です。
スプレーと乾燥をセットで行うことで、仕上がりの清潔感が大きく変わります。
嘔吐後のソファー掃除に必要な道具
感染予防に衛生対策
嘔吐の処理を行う際は、見た目の汚れだけでなく、感染症のリスクにも注意する必要があります。特にウイルス性の嘔吐の場合、嘔吐物には大量のウイルスが含まれている可能性があるため、適切な衛生対策を取らなければ家庭内感染を引き起こす恐れがあります。
処理を始める前には、以下のような装備を必ず用意してください。
- 不織布マスクやゴーグルで飛沫対策
- 使い捨て手袋で手を直接汚染から守る
- ビニールエプロンや古い衣服で衣類の汚染を防ぐ
また、窓を開けて十分な換気を行い、処理中・処理後ともに空気の循環を意識しましょう。
処理後は使用した手袋やマスク、汚れた布などをすぐに密閉して処分し、手洗いやうがいを丁寧に行うことが重要です。これを怠ると、処理にあたった人が体調を崩してしまう原因になります。
さらに、家庭内に小さなお子さんや高齢者がいる場合、感染予防の徹底はより重要です。単なる清掃と捉えず、感染対策の一環として行うことで、家族全員の健康を守ることができます。
使い捨てできる掃除用品
嘔吐物の掃除では、使用後すぐに処分できる「使い捨て掃除用品」が非常に便利です。洗って再利用するタイプの道具を使うと、二次感染や臭いの再拡散の原因になることがあるため、初めから捨てる前提のアイテムを使うのが基本です。
準備しておきたい使い捨てアイテムには、以下のようなものがあります。
- トイレットペーパーやキッチンペーパー
- 古新聞や要らないタオル
- 使い捨てビニール手袋
- ゴミ袋(できれば二重にして使用)
ペーパー類は、嘔吐物をすくい取ったり、重曹水を吹きかけた後の水分を吸収するのに役立ちます。新聞紙は臭いの吸着や汚れの拡散防止にも使えます。
ゴミ袋は必ず口をしっかり縛って密閉し、処理した後はできるだけ早く屋外へ出すようにしましょう。
また、床に敷いたビニールシートや古布も、使い終わったらそのまま捨てられるようにしておくと後片付けが簡単です。
掃除の際に再度使うことを考えずに済む道具を揃えることで、心身への負担を軽減し、より衛生的に対処できます。
消臭効果のある除菌スプレー
嘔吐物の臭いを完全に取り除くには、消臭効果を備えた除菌スプレーの使用も効果的です。処理後の仕上げにスプレーを使うことで、ソファーの繊維に残った臭いや菌にアプローチできます。
使用する際のポイントは以下の通りです。
- 嘔吐物の処理が完全に終わってから使用する
- 嘔吐跡を中心に広めの範囲にスプレーする
- しっかり乾燥させるため、換気を十分に行う
このとき、香りが強すぎるスプレーはかえって不快に感じる場合があるため、無香料タイプや微香性の製品を選ぶとよいでしょう。
ただし、スプレーだけでは臭いの元を完全に取り除くことはできません。前述の通り、しっかりと嘔吐物を除去し、重曹や水拭きで丁寧に掃除した上で使用することが前提になります。
また、スプレーの中には素材によっては変色や色落ちの恐れがあるものもあります。初めて使う製品であれば、目立たない箇所で試してから本格的に使用するようにしてください。
補助的な役割ではありますが、除菌スプレーは室内の空気を整えるうえでも大切なアイテムです。清掃と組み合わせて、しっかり活用していきましょう。
嘔吐臭を残さない乾燥と管理の方法
重曹使用後はしっかり乾燥
嘔吐物の掃除で重曹を使用したあとは、ソファーをしっかり乾燥させることが非常に大切です。乾きが不十分だと、雑菌が繁殖して再び臭いが発生したり、カビの原因になる可能性があります。
このような事態を防ぐには、以下のポイントを押さえて乾燥を行いましょう。
- 重曹水を使用した場合は、まずタオルやペーパーで水分を吸い取る
- その後、自然乾燥かドライヤーで乾かす
- 除湿機や扇風機を使うと乾燥時間を短縮できる
とくに注意したいのは、ソファー内部のクッション材まで湿気が入り込んでいる場合です。表面だけが乾いていても、内部に湿気が残っていれば意味がありません。クッションを取り外せるタイプであれば、外して別々に乾燥させることをおすすめします。
また、湿った状態でカバーを戻したり使用を再開すると、臭い戻りや汚れの再発につながります。焦らず、完全に乾いたのを確認してから使用するようにしてください。
しっかり乾かすことで、清潔な状態を長く保ちやすくなります。
風通しの良い場所にソファーを移動
ソファーの乾燥や臭い対策には、風通しの良い場所へ移動させることが非常に効果的です。室内の空気がこもった状態では、せっかくの掃除効果も半減してしまいます。
可能であれば、以下のような方法で風通しを良くする工夫をしましょう。
- ソファーを窓際に移動して自然風を取り入れる
- 扇風機やサーキュレーターで空気の流れをつくる
- 天候が良ければ、ベランダや屋外で乾かす
このとき、直射日光が長時間当たると生地が劣化することがあります。特に色落ちが心配な素材の場合は、裏返したり布をかけるなどの対策をとってください。
また、ソファーの脚部分にすのこやブロックなどをかませて、底面に空気が通るようにするのも効果的です。底部の湿気が抜けにくいことが多いため、底面の乾燥にも配慮することで、臭いの再発を防げます。
風通しの良い環境をつくるだけで、重曹の消臭効果や乾燥のスピードが大きく変わります。
臭いが残る時は繰り返し処理が必要
嘔吐の臭いは一度の掃除では完全に消えない場合があります。特にソファーのように吸収性の高い家具では、臭いの元が繊維の奥に残ってしまうことが少なくありません。
そのような場合には、処理を一度で終わらせず、何度か繰り返すことが効果的です。
おすすめの対処法は以下の通りです。
- 重曹パウダーを再度ふりかけて数時間放置し、掃除機で吸い取る
- 重曹水スプレーで表面を湿らせ、やさしく拭き取る
- 状況に応じて、消臭・除菌スプレーを補助的に使用する
前述の通り、乾燥が不十分な状態で処理を終えると、臭いが戻る原因になります。繰り返し処理を行う場合も、その都度しっかり乾燥させることを忘れないようにしてください。
また、何度処理しても臭いが残るようであれば、スチームクリーナーなどの熱を使った方法を試すのも一つの手段です。熱によって臭いの分解や殺菌効果が期待できます。
臭いが気にならなくなるまで丁寧に対応することで、再発のストレスを防ぐことができます。
まとめ
ソファーに嘔吐してしまった際は、すぐに対応することが非常に重要です。時間が経てば経つほど、汚れや臭いが奥まで染み込み、完全な除去が難しくなります。
まずは、手袋やマスクを着用し、感染予防を意識しながら嘔吐物を丁寧に取り除きましょう。
次に、臭いの中和には重曹パウダーが効果的です。酸性の胃液に対してアルカリ性の重曹が作用し、不快な臭いを吸着してくれます。
仕上げには重曹水スプレーを使用し、繊維の奥に残った臭いにアプローチします。この工程を終えたら、必ずしっかりと乾燥させてください。
以下のポイントも押さえておきましょう。
- 処理には使い捨てできる掃除用品を活用する
- 換気や風通しのよい場所での乾燥が効果的
- 臭いが残る場合は繰り返し処理を行う
- 除菌スプレーも併用して清潔に仕上げる
これらを丁寧に実践することで、ソファーを清潔に保ち、快適な空間を取り戻すことができます。

早めの対応が本当に大事です!
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